足柄地域の暮らしと環境を考える会

南足柄市の自然条件を活かした循環型社会を模索する事を目的として活動している会のブログです。

足柄地域の暮らしと環境を考える会会報106号:2017年10月24日

「9月例会」と、「合併についての講演会」報告

南足柄市再生可能エネルギーによる循環型社会を目指したモデル都市にしたい!

1回目:9月22日(金)13:30~17:00、(参加者7名)、市から配られた「2市合併説明のパンフ」と「説明会」についての話合い。財政難で合併が解決手段と言われるが、市の財政難改善の努力が見えず、納得いかない、市独自での再建を先ず考えるべき。山北町では、人口減は当市より進んでいると思われるが、前向きに頑張っていて、最近、都夫良野に県立自然公園が出来たし、町営の浴場施設が2つもある。その創意や努力に学ぶべき、などなど。

2回目:9月29日(金)17:00~20:00、(参加者8名)、Uさん(85歳)の話題提起、「市から配られたパンフには、お金の話ばかり、まるで身売りの合併に反対。一方で10年先の将来構想を持つべきと思う。そこで、「南足柄のビジョン(10年後の姿)」を例示してみた」と、プリントを用意され、それに沿ってお話されました。プリントの要約を、次に掲載します。

Uさんの提案「南足柄のビジョン(10年後の姿)」

  1. 無農薬、有機栽培農業の町にして、自然を取り戻そうー6次産業化法(2011年成立)や、農水省の補助事業を活用して、都会へPRし、農業従事者を市内外から募集する。農地提供、指導者確保、居住支援を行う。Uターン、Vターン者の雇用を生み出すために、加工、販売、流通を一体化した6次産業を興す。これらの事業を市がリードして進めるべき。
  2. 再生可能エネルギーのまち-太陽光発電、水力、バイオマス、地熱などが考えられるが、このどれからでも実働させれば、当市の特徴になる。市所有の建物、学校などにソーラーセルを付けるとか、電力自由化を活用して電力料金の引き下げを検討する必要がある。南足柄は水豊かで地形が急流を作っているので、小型水力発電が各所に作れる。
  3. 人口の増えるまち-最も効果のあるのは、①上記の1(有機農業の町)で、年少人口を増やすために、学校教育環境を大きく変える。小中一貫校化、教員の負担軽減と、質の向上が重要。定年後の高齢者の活用を制度化、部活動のレベル向上のため、学外の指導者を派遣する。②子育て世代の、20~39歳の声を市政に反映する。
  4. 日本トップレベルの防災のまち-(プリントにはH7~H23年までの4回の地震の経験に基づいて具体的なアドバイスが書かれていて、「大震災では、組力(自治会の)を発揮する。最小単位の活動が、市民の常識」とのこと。)

「再生可能な循環型社会を模索する」当会の目標を代弁されたような総論でした。迷惑至極な「2市合併」ですが、これをきっかけに、市民どうしの理解を深め、市内のいろいろな試みを交流して、自主的な「まちづくり」を提案、実行していきたい。立場や年齢により、見方が違うでしょうから、遠慮のない意見を交わしましょう。上記の提案へのご意見や、新たな提案や、関連情報などお待ちします。

 

2市合併について考える講演会 市町村合併地方自治のあり方」(講師:幸田雅治先生)

9月30日(土)、福沢公民館で上記の講演会がありました。講師は内閣官房審議官や自治省大臣官房国際室長…総務省自治行政局、総務省消防庁国民保護・防災部長などを歴任され、現在は神奈川大学法学部教授で平塚市情報公開審査会会長、国分寺市行政不服審査会会長、日弁連委員等、十指に余る役職を持つ弁護士。

市町村合併の背景(いくつか挙げられているが真の目的は行政改革、その進展状況結果の評価などを、豊富な現地調査の経験やデータから、詳しくお話頂きました。合併に対する評価は、よいものはほとんどなく、特に政治的発信力の低下が問題とのこと。石巻市の例では、旧石巻市(市議定数29)旧6町(98)合計127が合併で34になった後の市議選では、合併前に90%あった投票率が、合併後は60%に減ってしまった。地域のリーダーであった首長がいなくなることの政治的意味は大きい。など、国内外の実態と比較し、今回の南足柄市の実情を調べられた結果、住民自治の進展のためには、「合併と中核市推進」は問題とのお考えで、質疑にも、実際的で丁寧な助言を頂きました。

南足柄市では自治基本条例で市政への市民の参加を謳っていながら、各種市民懇談会も本当の市民の声を市政に反映する機会にはなっていません。今回の「合併問題」への住民の意思表示こそ住民自治を発揮する機会!一部アンケートで済まされないよう、全市民の意思を問う住民投票を求めて行きましょう! そのためにも署名よろしく!

 

秋の活動、10月例会の報告と、今後の予定

1.10月例会、10月20日(金)、18時~21時、飯沢の加藤宅(元あさひ屋旅館)、参加者:7名

中央大学名誉教授(農業経済学)で、かながわ自治体題研究所理事長大須真治先生を講師に「2市合併に関連して」のテーマでしたが、この問題は今までもあれこれ聞いているので、講演というより質疑応答での話合いになりました。

合併手続きについて:今、両市で有権者数の1割の市民へのアンケートが始まろうとしており、結果をどのように使うかには決まりがなく、法的にも合併は市長が決めて、市議会が承認する」ことになっているので、強行されれば、3月にも法定協議会が出来てそうなれば後戻りは効かないとか。

足柄下郡小田原市よりも、足柄上郡として1市4町とのつながりが強い所なのに、ほかの町には知らされずに2市だけ対象なのは問題では?など、まだまだ、周辺住民の疑問が残っている段階で、こんな拙速な「市の消滅決定」を、どうやって止めたらよいか? 

2.南足柄市のブナ林の調査に参加しませんか? 11月4日(土・3連休の中日)

狩川源流部には明治まで、6万本ものブナが生えていた!その名残のブナ林の今後は?

矢倉沢関所の要害林だった狩川源流部の約147町(町≒ha)には、明治まで、ブナ6万本余とシデなど7千本が林をなしていたようです(明治16年に矢倉沢村から出された「官林払下げ願」による。)

跡地の多くは、今はスギ、ヒノキの人工林ですが、明神の北面には、今もこの名残のようなブナとシデの混じる林が見られます。その一つの若木林を定点観測地にして、今後の変化を追って行きたいと思います。(生物多様性基本法-H20年公布-は、国と地方公共団体に「地域の生物の多様性の保全」や「調査等の推進」などの基本施策を求めています。この趣旨に沿って、市有地の調査を市と協同で進めよう。)

11月4日(土)、9時、南足柄市役所前集合、(行先は桧山林道を車で小1時間、急登小1時間の所)

希望者は、10月28日(土)までに佐々木まで (ブナ林調査の計画書を説明し、当日の準備や作業の分担を相談したいと思いますので、よろしく、お願い致します)。

3.弘西寺の小さな竹林で若者たちと整備作業と交流会 11月23日(木・休)10時~

 東海大学教養学部人間環境学科自然環境課程の藤吉正明先生と10名ほどのゼミ3年生が、昨年に続き

竹林整備作業(竹の間引き、伐った竹の利用)の後、豚汁で昼食、交流会の予定。ブロックを活用して竈を作り、若者と年増で、話し合える機会にしましょう!

足柄地域の暮らしと環境を考える会会報105号 2017年9月8日

 

南足柄市小田原市・2市合併」について考える その3

 人口約4万人、小さい町の良さ! でも、それは活かされているだろうか?

 任意協議会を傍聴して、南足柄市が余りにおとなしく小田原市に呑み込まれそうなので、黙っていられなくて、会報103号、104号で警告を発した当会でしたが、この警告用会報をどのように使うか、相談しました。「ほとんど何も知らされてない市民に配ってもわからないのでは?」、「まず協議会委員に届けて考えて貰うべきでは?」、「では、委員にどうやって届ける?」

 「市長なら市役所は近いし、〇〇議員はすぐ近くだから、行って話したら?」

 それくらい近い所に、南足柄市では行政があったのです。だから自然保護グループとして当会は、山林の問題やゴミ・残土の不法投棄などについて、産業振興課、管財課、環境課とは、直接話し合ってきたし、協力関係にあったつもりでした。

  しかし、一方で、市当局は、以前から市民の声を聞く耳を持たなかった!

  2007年に「南箱道路を考える市民懇談会」に委員を出すことを求められた時には、当会は9回の会議に精勤し、現地を良く知る立場で懸念を述べましたが、「先に結論あり」で押し通されました。その会議の記事は一切、市の広報に載りませんでした。

 また、岩手の漁網受け入れの時も、当会の要望書には碌な回答もなく、秘密裏に手続きが続けられ、厳重な警戒の下、産廃の漁網は雨坪の市営の一般ごみ処分場に埋められてしまいました。この時「南足柄市自治基本条例」の存在を知ったのですが、それは文言だけの「絵に描いた餅」で、実際は、南足柄市は 住民自治を理解してない、近くて、遠い行政だった?

  そうして 今回は、南足柄市を消滅させる2市合併のリストラ!

 「リストラ」と「新市まちづくり」は「廃止」して、市民生活のこれからを考えよう! 

  合併してしまったら、異議を唱えたくても、本庁舎は遠くて簡単には行けない!それに市議さんの数が減って広域に分散されたら、以前のようにお宅回りの陳情も出来ません。ただでさえ弱い住民自治が萎み、住民の生の声が届かなくなるでしょう。一方で、小さい町ならではの災害時の対応や、訪問看護(公立病院のない南足柄市で、自宅看護のため作られた独自事業)などの、住民の知恵と努力で作られた事業が廃止の対象に挙がっています。それらは、長年の経験を積んで、当市の事情に合った仕様に育っているはずです。異常気象で予測不能の事態が増え、年々福祉が削られる昨今、これらを維持して育てることこそ、優先されるべきではないでしょうか。

  任意協議会発行のパンフ・「中心市のあり方に関する協議結果」 への感想

  配られた「市民周知用パンフ」についての感想を一つ紹介します。次には例会で、皆で話合いましょう!

 お金の話ばかりで、建設的な「町の未来像」がない!  

 財政難と言いながら、今まで市は、どんな解決努力をしてきたのか?

 市庁舎の電力消費を「電力自由化」を利用して安くすることなど、考えられたのか?

 この町では、水路に水が勢いよく流れていて、水力発電でもしないと勿体無い!

 ({再生可能エネルギー利用の循環型社会へ転換}が今や最先端! ボチボチその方向を考えられる当市は恵まれています! 国も県も市も借金だらけ。本気で子や孫の未来を考えたら、生命と、その源の水や緑こそが大事!)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 秋田で、木の炭粉を撒いた畑で、作ったスイカ、美味しかった!大森さん 有難う!

 昨年は弘西寺の竹林を伐って、ドラム缶の窯で竹炭を焼きました。竹林の荒れた様子を見て、手入れの指導を申し出てくれたのは、秋田県から小田原市森林組合に勤めて30年の大森良一さん。2015年のことでした。

 しかし、個人的な事情で秋田に戻らねばならなくなり、私たちは我流で竹林の手入れをすることになりました。竹を伐るのは簡単だけれど、その始末に困りドラム缶窯で竹炭を焼くことにして、その竹炭の利用法を会報に取り上げ、それを大森さんへの便りにしました。彼からの返事には「こっちでは薪ストーブで暮らしていて、

 その消し炭を畑に撒いてスイカを作ったら送る」と。そして本当に先日直径25cm程のスイカ2個が届いたのです。こちらは暑い最中。仲間8人で分けて、いただきました。届いたスイカは冷たくて、もう朝夕は寒いという秋田の木と水の恵みを感じた事でした。

 大森さんは、なぜ弘西寺の竹林の手入れを申し出たのか? 対抗する訳ではないけれど、小田原市森林組合に勤めながらも、小田原市より南足柄市の農的自然と住民に親近感を持たれ、此処で作業していれば、近くの人達が関心を持って寄って来てくれそう、そうしたら「仲間になって、30年の技の一部でも伝えたい」と言った気持が見えました。林業作業は危険を伴い年季のいる作業。その癖、安値でやらざるを得ない作業!その苦労を評価し、そのままでなくても、山や木を大事にする心を受け継ぎ、地元の山地をいつまでも県に任せずに、地元で管理することを、当会は大森さんと共に、南足柄市に求めていきたい!昔の入会地の山林は、市の大事な宝。やがては、これこそ価値がある、という日が来るのではないでしょうか。

(大森さんご本人が書かれた文章が、「小田原山盛の会」の川島範子さんから、昔、貰ったコピーの中に見つかりましたので、かなり昔のものですが、大森さんの「自己紹介」として、次に転載させて頂きます。)

 

東北(トウホグ)の山オヤジのつぶやき

大森良一(小田原森林組合、50歳…15~20年程前?)

 娘達の言うに私は「山オヤジ」だそうで、イメージからいっても「山男」より数段落ちるのだそうです。いかにも的を射ていると思います。「あんまりエラグ(偉く)なれば百姓シネぐなる」と言う事で程々に学校を卒業し、田舎で百姓の傍ら町の工事現場で手間(給料)取りをしていたのが、電化製品やら農業機械の大型化・自分の趣味と出費が多くなるにつれ、とうとう東京方面へ出稼ぎという自分の「型」が出来てしまったのです。

 こちらにお世話になり始めて10年近くなります。普通、山を平らに歩けるのに3年位かかるのに、小田原の場合、林という感じで、本当にこれが山仕事と言えるのかと思う時もあります。

 集材には余程仲間の息が合わないと大事故の率が高い為、「命ホイド」の私はより安全な造林の方を専業としています。何しろ老いていく親を安心させて全うさせる仕事もありますから。

 百姓の長男でありながら、林業というものに興味どころかやりたくない仕事の代表だったのが、今それをやって幸せを感じるのは一体何なのか・・・。木から落ちた時、山の神が柔らかいボサの上にケ飛ばして助けてくれたからなのか、留守を預かる山の神に花束の代わりに札束を持って行くからなのか、オラには全くわがらね。(次号に続く)  注:ホイド-こじきの意

 

例会のお知らせ 9月22日(金)、13:30~16:30、旧あさひ旅館(加藤宅)で

暑かった夏を、なんとか乗り切った皆様! しばらくぶりに話合いましょう!

話題①2市合併問題:任意協議会から配られたパンフについて、②高齢化したメンバーでも出来る活動の相談

足柄地域の暮らしと環境を考える会会報104号(2017年8月3日発行)

南足柄市小田原市・2市合併」について考える その2

南足柄市を消滅させる小田原市本位の合併にストップを!

 「小田原市との2市合併」が、財政難と人口減少の解決策とされ、小田原市南足柄市中心市のあり方」に関する任意協議会が、昨年10月から毎月開催されてきました。来る8月の第9回は最終回で。ここで「市民周知用冊子」の案が承認されれば、9月の市の広報と共に配布され、各地域で説明会が開かれ市民に説明したとして、次の法定協議会に進むことが考えられます

 法定協議会終了後の市議会で「合併」が決まったら後戻りはできないそうです。「市民周知用冊子」の試作品を見た限り、合併後の行政サービスを、分野別に行政の目で判定した模式で、到底私たちの納得のいくシミュレーションではありません!

 そこで当会としては、任意協議会を数回傍聴して来た経験と、市民集会で学んだ事実から、急いで見解を述べ、皆様の参考に供したいと思います。

小田原市主導の「任意協議会」は、協議の場になっていない!

 人口に大きな差があっても、基礎自治体は対等のはず。ところが、協議会の会長が小田原市で、事務局が小田原市企画部とは? その事務局が作った原案が素早く読み上げられ、発言がなければ承認とは?精々、自分の関与する分野で異議を唱えるくらいしか出来ていない協議委員。まるでヘビに睨まれたカエルのように、合併路線に乗せられている様に見えました。

合併の方式編入合併、新市の名称小田原市、市庁舎は現小田原市庁舎

 市町合併の方式には、合併する市町が共に消滅して新市を結成する「新設合併」と、そのうちの大きい市に他の市町が編入される「編入合併」があるそうです。「方式小田原市南足柄市が編入される編入合併」、「名称は小田原市」、「新市の庁舎は現小田原市庁舎」、「議員定数は28+16=44名→28名」。こんな一方的なことが、すいすい承認されています!委員の皆様、特に我々の選んだ市議さん方、よく勉強して考えて協議に臨んで下さい!合併して南足柄市が法人格を失えば、私たち市民が馴染んできた、「ちょっと田舎の」ふるさと・南足柄市が無くなるのですよ!

小田原市の目指す「まち」と南足柄市民の望む「まち」は違うのでは?

 任意協議会で配布された資料は膨大なもので、行政の事業や定員などが小田原市南足柄市で対比されどちらを活かすか、統合するか、などが細かく記述されています。その結果、どれだけ経費節減になるかが目的です。第6,7回の資料「補助金交付金について②、③」の例を、前号で紹介しましたが、小田原市が独自の補助金等を104件も持っていて、そのうち12件が廃止なのに対して、南足柄市の独自のものはたった39件なのに24件も廃止になります。小田原市に多いのは、商工業、農林水産業、観光から畜産まで、産業振興の分野ですが、南足柄市にはそれらに対応するのが「金太郎まつり」「酔芙蓉農道」「春木径」くらいで、なんともつつましやか!もともと人口減・財政難が合併理由なのですから、それらに見合った「緊縮まちづくり」と思いきや!国の「地方創生」に乗った「行政のリストラ」の後は「民間活力による地域の活性化」という路線です。これは南足柄市の特徴と意向を無視した小田原本位の計画では?お財布が一つになったら南足柄区は、中心部の活性化の犠牲になること必至です!

南足柄市の未来は同市の市民が決めること!

(南足柄市自治基本条例・第6条-市民は、市政に自主的に参加することを原則とします。市長等は、市民の市政への参加を保障するものとします)

「新市まちづくり計画(案)」では―大規模な開発計画が真っ先に

 協議会を重ねて膨大になった資料のまとめのように、第6回には①「新市まちづくり計画(案)」②「中心市と周辺自治体との新たな高域連携体制について(案)」の冊子が配られました。には両市の年齢層別人口構成の最近の推移とこれからの推計、同じく歳入と歳出の推移などを基に、新市の人口推移や財政を推計しています。それにつづくのは大規模事業計画!と合併後の希望的財政推計。

 小田原市では「・お城通り地区再開発事業、・小田原漁港交流促進施設整備事業、・焼却施設整備事業、・小田原市斎場整備事業、・市民ホール整備、・卸売市場建替え、・市立病院建替え、・道路・橋梁等維持修繕」、とあり、

 南足柄市では第一刷には具体的な計画は記載されていなかったのに、後日に修正として、「・道の駅金太郎のふるさと、・都市計画道路千津島・苅野線、・ごみ焼却施設建設、・農道・水路・河川維持修繕、足柄産業ビレッジ構想、都市計画道路和田河原・開成・大井線、・道路・橋梁等維持修繕」が挙げられました。

 この期に乗じたように、多数示された事業の費用の出どころは、両市の行革効果と特例措置?平成の合併時に特例措置を中心部の開発に充てた所では周辺部の過疎化と共に中心部もうまく行かず負債が増えた例多いそうです。合併は財政難の解消どころか、さらに赤字を増やすのではないでしょうか?

合併に続けて、中核市移行したい小田原市巻き添えしないで

 「中核市とは、国の「地方創生政策」で人口20万ほどの都市に国や県の権限を委譲し、周辺の自治体の中で「中心市」として都市機能を集約しネットワークの核となるように位置付けられた自治体のこと。委譲される権限の主なものは保健所で、外来伝染病が増えた当節、対策が早く打てると言いますが、それには保健所長、医療監視員、薬事監視員など13種類もの専門職員・77名程の人件費が必要です。2市を合わせて、議員数、職員数、補助金などを減らしても、それ以上に出費が増えるのでは、大規模事業と共に不安です。南足柄市中核市の資格としての人口20万達成に寄与しただけでなく、その維持に応分以上の負担を期待されているのではないでしょうか? 中核市中心市も、狩川源流を抱えた「ちょっと田舎の水源の町」にはふさわしくありません!

 南足柄市のまちづくりは南足柄市の市民で!

 緑と水源に恵まれた足柄でこの地に即した子ども、若者、壮年、高齢者のそれぞれの健康な生活を考えよう!

 県内19市の中で、南足柄市は唯一、水自給率100%の貴重なまちです!山麓の湧水、狩川上流の表流水、火山性土壌の豊かな地下水が上水水源で、市全域を潤した水は、さらに下流域の地下水となり、酒匂川や海の水となります。小田原市では水道水源の80%近くが酒匂川下流飯泉堰(ここでは県営水道も取水)の水です。南足柄がこんなに水に恵まれているのは山のお蔭! 恵まれ過ぎてのんびりしていたのでは、これからは厳しい! 丸ごと山と水を活かした住みよい南足柄市にしよう! 人口減・財政難は全国どこでも同じなのですから!南足柄市は、全国市町の中で良い方から10%以内という話も聞きましたが)

足柄地域の暮らしと環境を考える会会報103号

桧山林道工事現地説明会 7月14日(金) 13時15分、市役所前集合

 当会の前身・「緑と水源を守る会」が反対してきた林道が、来年、いよいよ開通 !

 毎年の工事説明会も、来年で最後。 標高800ⅿの涼風の中で、当地の森林を考えましょう!

 平成元年から工事が始まった桧山林道は、明神と金時をつなぐ狩川主流の源流部を横断するコースで、当山地でも良い自然林が育っている地帯です。ブナやカエデの広葉樹が古い人工林(官行造林)を侵食した林分や、それらを伐って「森林つくり公社」が植林した若い人工林があります。片道1時間はかかる山の中へマイクロバスで、県森林部の案内で行きます。県の方々と立場は違いますが、「豊かな森林」を望む気持ちは同じ。いろいろ話合い、学び合う機会にしましょう。定員10名ですが、初めての方優先参加希望はお早めに、スワベ迄

外来生物はなぜ増える?-市内にゲンノショウコは健在ですか?

 4つの港で、ヒアリという南米系の有害な蟻が見つかったとか、ほかにもセアカゴケグモとか、伝染病を媒介する蚊とか、病原菌など、外来生物の侵入が盛んです。当地でも、外来植物種がここ急に増えているのが気になっていました。正月にSさんがくれた七草粥」野草にゴギョウ(ハハコグサ)として外来種のチチコグサモドキ(毛布のような茎葉がハハコグサに似ている)が入っていたのです。驚いて1月に近辺を見て歩いたら、なるほどハハコグサは少なく、外来種が幅を利かせていました。でも、4月にはハハコグサもあちこちで咲いてホッとしたのですが、外来種は始終花が見られるシタタカ者!ハハコグサは花期が決まった律義者?今後どうなるか? 次に気になるのは、ゲンノショウコに似るが葉の切れ込みが深く、一足先に小型の花を付けるアメリカフウロの急増です。昔から利用されてきた薬草に取って代わるのでは?と心配です。「なぜこんなに外来種が増えたのだろう?」と農家のKさんに話したら「輸入穀物を飼料にした畜産の堆肥を使っているからでは?」とのこと。農産物輸入自由化は、農業や食生活だけでなく、自然をも急速に変えつつあるのです。今、農政に起こっていることを考えよう!

南足柄市小田原市・2市合併」について考える  その1

Ⅰ.小田原市南足柄市中心市のあり方」に関する任意協議会、第6、第7回傍聴資料から:

 5月30日(火)13:30~、南足柄市文化会館小ホール、2回の休憩を入れて18時過ぎまで!配布資料はA4版で厚さ2cm以上!920g!とても通読できないけれど、「一つ位は読んで、「合併」のシミュレーション」を見てみよう」と思い、「補助金交付金等の取扱いについて」という、第6回(A3版33ページにわたる 142事業)と、第7回(34ページにわたる 98事業)の表をまとめてみました。ここでは両市の補助金事業の合併後の取扱いが、次表のような5通りに調整されています。

調整案→

事業↓

①   現行通り

②   小田原市の事務処理方式適用

③   南足柄市の事務処理方式適用

④   新たな事務事業に再編

⑤  廃止するもの

イ.両市に共通のもの

26件

56件

3件

8件

4件

ロ.小田原市独自のもの

38件

53件

0件

1件

11件

ハ.南足柄市独自のもの

13

0

1

1件

24

 南足柄市独自の事業件数は少ないのに、その多くが「廃止」に入れられています!

 任意協議会では、全部で240件(両市共通97件、小独自103件、南独自39件)のそれぞれについて調整案が読み上げられ、協議委員もろくに読めない審議の速さの下、特に異議がなかったから承認されたようです。

 存続するものには、小田原市独自の商店街や、農林水産業、工芸や文化などの産業振興への補助金30件以上あり、それらに対応するのは南足柄市では金太郎まつり酔芙蓉農道などわずか5件ほど。この5件を盛り立てて観光をはじめとする産業の活性化がわが町の将来だなんて!これが民間活力の競争原理で、商売気のある所に資金を配るやり方かと思う一方で、企業城下町南足柄市は、企業依存の無為無策を反省すべきと思いました。特に当会は、小田原市より山林面積が多い南足柄市の特性を、産業につなげる努力を望んできましたが、県の水源ゾーン指定の当市の山地は、またしても(明治の官行造林以来)県の管理の下に置かれ、地元の活力の対象にならないのは長い目で見て問題と思います。水源の町を誇るなら、明治まで入会地として生活資材の恩恵を受けてきた水源の山林を見直し自らの手で守り、次代に伝えるべきと思います。当会が桧山林道に反対して来た所以です!

 さらにいえば、暫金時推進協議会助成金・自主的防犯ボランティア補助金は合併後の市全域に拡大することは難しいから廃止して費用削減とか!続く民間保育所関係や放課後児童健全育成事業や特別支援学級の宿泊学習などの廃止は、格差拡大の折に、せめてもの弱者救済を切るものではないだろうか?このように補助金だけ見ても、要領よい者(これが民間活力?)優先で、ささやかな地域の善意や努力に無情です。下に「廃止する」とされた南足柄市関係の26事業の名称だけ挙げておきます(一部の名称で字句省略)。

 交流促進賑わい創出事業補助金、交通指導隊活動助成金、暫金時推進協議会助成金、ウルトラ元気な街づくり助成金、市更生保護女性会補助金、戸別受信機設置補助金、金太郎ウォーク補助金、社会教育関係団体等補助金、自治会公民館等維持管理事業補助金、高齢者健康に関する事業補助金、神奈川県柔道整復師支部補助金、食生活改善推進団体支部助成金、民間保育所児童用一般生活費補助金ほか保育所関係3件、市保育士会運営費補助金、放課後児童健全育成事業運営費補助金ほか関係1件、特別支援学級児童生徒宿泊学習補助金、市立中学校部活動協会等登録料補助金、市教育研究会補助金西湘地区教職員互助会補助金、市教育研究会各種事業派遣費補助金南足柄市立幼稚園預かり保育事業運営補助金、(お知らせ次回任意協議会は7月11日〈火〉13:30~小田原市役所で

Ⅱ.小田原市南足柄市との合併を考える市民集会 6月3日、市文化会館小ホール

2市合併を考える会」主催の集会は大盛況! 次回は8月5日(土)13時~、福沢公民館で

 ・「合併は地域に何をもたらしたか-合併の効果と弊害」静岡大学教授・川瀬憲子さんの講演

・「合併から10年、編入合併した地域は今」 相模原市議・野元よしみさんの経験談

を聞き、質問書での質疑があり、場内アンケートの回収率は50%以上! 記述回答は、「住民の声」を聴かず「中心市計画」が進められていることへの不満が大半で、昭和の合併の経験からの不安や、財政難で脅して性急に合併へ追い込むやり方への憤り、自分たちの町の将来は自分たちで決めたい!の声でした!

講演の要旨:

 合併の背景には、①財政難と人口減少時代への移行、②政府による構造改革(新自由主義徹底化-特に教育、福祉、医療分野の民営化)、③「上から」の強力な市町村合併推進策がある。

 一般に合併のメリットは行政の簡素化・効率化、行政サービスの質的向上、投資の重点化、広域的事業の円滑化、都市財政の拡大等。デメリットは政治的代表力の低下、域内格差や負担格差の発生、地域生活体系の崩壊、福祉・防災など身近な行政サービスの低下等。合併のパターン、合併した市での財政問題と、様々な例。以下略。

 経験談の抜粋:合併協議で大切なこと①人口減少や財政の悪化は、合併すれば解決する問題ではない

  • 「合併する」or[合併しない]で、何が出来るか。何を実現したいか。③合併協議で大切なことはお互いを尊重し新市を共に創る」という姿勢合併後のビジョンの共有次世代のため、頑張って

足柄地域の暮らしと環境を考える会会報102号

なぜ、今、合併なのか? 南足柄/小田原「2市合併を考える会」が発足!

 当会報でも何度か取り上げてきましたが、南足柄市小田原市に吸収されて無くなりそうな計画が、市民不在の下で進められています。心配した有志が、3月から準備会を重ね、4月7日には和田河原公民館で学習会を持ちました。その席で2市合併を考える会」の結成が提案され、「略称・合併を考える会」が発足しました。

 なぜ南足柄市小田原市2市の「中心市のあり方」に関する協議会なのか?

 当日は「なぜ、今、合併なのか」のテーマで 大須真治先生(神奈川県自治体問題研究所理事長)が講演されました。「『平成の合併』は周辺部の過疎化を加速して失敗だったと国も認めて終了し、合併時の特例措置も終わったのに、今、2市はなぜ?」と思うが、これについては、昨年10月から今年3月までに4回行われた「任意協議会」を傍聴した結果から、次のように考えられるとのこと。「究極の行政改革」と言われる中核市を目指す小田原市が、さらに周辺自治体の広域連携を視野に入れながら、中核市に求められる保健所などの負担増を吸収するものとして、まず南足柄市との合併を考えていると思われること。中核市制度の特例は期限が平成32(2020)331日までなので、急いでいるのでは?とのお話でした。

 先生のお話に続いて南足柄市の固有な事情を、予め依頼された数名が、それぞれの立場から、話しました(佐々木も当市の自然の特徴を話しました)。70名ほどの参加者で会場は一杯になり、多くの発言がありました。発言は多岐にわたったので、討論には至りませんでしたが、我々に知らされた合併理由が「財政難」なので、「まずは当市だけの段階で財政の問題を検討すべきではないか?」「平成の合併が失敗だったのに誰がなぜ合併など言い出したのか?」といった基本的な疑問が噴出しました。

 合併のシミュレーションって?

一方で、加藤修平市長は、「合併をシミュレーションしてから賛否を決める」としていて、そのための任意協議会は、さる425日でもう第6回目。当市の文化会館小ホールで、市民の傍聴の下に行われました。初めて傍聴しましたが、配布された資料は重さにしてなんと685g 字の大きさがフォント8くらいの小さい字の並ぶA3用紙の表を、有能らしい行政マンが素早く説明し、質問・意見を求める形式で協議会は進められ、13:30から2回の休憩を挟んで、終ったのは17;20頃。どこで選出されたのか不明な協議会委員ですが、これだけの諸問題をこれだけの時間で審議するのは大仕事で、事務局の小田原市役所企画部の原案を精々追いかけている感じ。両市の委員の中からも「もっとゆっくり考えさせてほしい」の声が上がりました。

 任意協議会で進められているシミュレーションとは次のようなもの!

 第5回の任意協議会を傍聴した渡辺さんのメモから、具体的な審議内容の一部を下に紹介します。

  • 2市の各種審議会委員と、その報酬()など

 廃止するもの:自治基本条例推進委員会委員10名以内、表彰審議委員5名以内、文化会館運営審議会委員7名以内、市史編纂委員会委員12名以内、丸太の森運営協議会委員10名以内、景観審議会委員5名。

 小田原市にあって南足柄市にない事業      

 障害者施設等通所者交通費助成 : 南足柄市の対象者2割増の財政負担が増加するため

グループホーム等利用者助成金(家賃補助) : 対象者の増加により、財政的負担が増加するため

障害者就職支度金給付費 : 対象者増(年3件の見込み)により財政的負担が増加するため

青年就農給付金、就農支援助成金 : 事業費及び人件費が増加する

以下は新たな事業に再編

  小田原市在宅高齢者等福祉タクシー利用助成 : 見直す内容によって扶助費が増加する

  心身障害者福祉手当(20歳未満): 小田原市の障害児の保護に対する補助――?

  高齢者鍼灸マッサージ等施術費助成 : 小田原市民へのサービスが低下、廃止の方向

  南足柄市にあって小田原市にない事業

  特定疾病治療費助成金 : 財政負担が大きすぎるため、他の事業で不足財源を賄う

  空き家取得費助成金 : 国の補助金の確保検討

  訪問看護事業 : 南足柄市域に民間事業所が進出した時点で廃止

  学校規模適正化学区編成 : 市域境にある学校の学区編成あり

  学校司書配置 : 事業の継続を図る。直接雇用が望ましい。

  公立幼稚園の在り方検討 : 合併により生じる新たな問題を含め、課題を捉え直す。

  学校給食 : 小田原は共同調理場から配送、現行通り

以上、メモ書きなので聞き違いの誤りがありそうですが、「任意協議会の協議とは?」を伝えるため、敢えてお借りし紹介しました。(次回・第7回は、530日の同時刻に文化会館での予定。是非ご自分の目と耳で!)

「合併を考える会」の今後の計画

 結成された「合併を考える会」は、代表者には和田河原の渡辺さん、事務局長には山崎の角野さん、そのほか数名の役員が承認され、役員会では、6月3日(土)、文化会館で「2市合併を考える市民集会」を持つことを決めました。

 ぜひ、ご参加を! これを機会に南足柄市のより良い未来を考えよう!

 当「暮らしと環境を考える会」も、現場を見ながら考えよう!

 5月の定例会は、26日(金)に、「21世紀の森」から「浜居場城跡」を訪ねます

大雄山駅8;30集合。雨天順延。県道78号で行きますので、その周囲の方は道に出て待機。車準備の都合上、参加希望者は、5月24日(水)までに佐々木までご連絡下さい

 これは、「史談会」「金太郎ファミリーの会」の内田清先生からのお誘いで、先生の案内付きです。

 合併を経験した自治体では、周辺部の過疎化と共に、地元の事情に合わせた防災や福祉、水供給などの知恵が、行政業務の効率化のために画一化され、伝統文化や地名などが失われています。当市でも、昭和の合併時から北足柄地域の僻地化が始まったので、その地域を見学・研修しましょう。

足柄地域の暮らしと環境を考える会の紹介

<団体名>足柄地域の暮らしと環境を考える会

<活動目的>南足柄市の自然条件を活かした循環型社会を模索する。

<活動内容>

  • 南足柄市の山林原野の現状や歴史を調べ、その改善策を考える。
  • 伐採してから5年経った「明るい森実験林」の手入れと継続観察。
  • 昨年度、ドラム缶窯で竹とクヌギの炭を焼く経験を積んだ(別紙付録参照)ので、今年度は、身近な所での竹炭、木炭と竹酢液、木酢液の使途を開発する。
  • 以上の活動の経験から学んだことなどを「会報」として発信する。

活動日:毎月 第4金曜日ほか。

連絡先:aclaashigara@yahoo.co.jp

 

足柄地域の暮らしと環境を考える会会報101号:2017年3月23日発行

<団体名>足柄地域の暮らしと環境を考える会

<活動目的>南足柄市の自然条件を活かした循環型社会を模索する。

<活動内容>

①   南足柄市の山林原野の現状や歴史を調べ、その改善策を考える。

②   伐採してから5年経った「明るい森実験林」の手入れと継続観察。

③   昨年度、ドラム缶窯で竹とクヌギの炭を焼く経験を積んだ(別紙付録参照)ので、今年度は、身近な所での竹炭、木炭と竹酢液、木酢液の使途を開発する。

④   以上の活動の経験から学んだことなどを「会報」として発信する。

活動日:毎月 第4金曜日ほか。

2017年度総会報告

―3月10日(金)、9名が参加して、活動目的・計画を話し合い、次の枠内の文言を「市民活動団体」に登録することにしました。難しい目的を掲げましたが、皆で楽しく当地の山野を見て回ろう!現場・現物を知ろう!という意味です。大体の年間活動計画を、次ページの表に示しました。次回以外の活動の詳細は、近くなってからの会報でお知らせしますので、ぜひご参加下さい。

次回は4月21日(金)13:30~16:00、会場は飯沢の加藤宅(旧あさひ旅館)、

定例会:話題は「南足柄市小田原市の2市合併について」

 全市民に影響が大きい問題なのに、正当なルート(自治会?)を通じた納得のいく説明や、意見聴取がありません。どこで決まったのか分からない協議会で、合併を前提にした検討が進められています。心配した人たちが集まって「2市合併を考える会」が出来、佐々木も参加しました。4月の当会の定例会では、この問題について疑問や意見、その他情報を持ち寄って話合い、当会としての意見・要望を機会を見て挙げて行きたいと思います。ふるってご参加下さい。

県下19市の中で、唯一「水自給率100%」の南足柄市を守ろう!

 2市の事情を比べようと、まず両市の水道について調べました。南足柄市の水道水源は、狩川の上流部・矢倉沢川入の表流水を主要水源として、湧水や地下水など、山麓の市域のきれいな水を日量1.7万㎥程確保し、自給率100%! 他方、小田原市は、8万㎥を確保していますが、その60~80%を酒匂川の飯泉堰から取水し、15%~18%を地下水、数%を片浦地区の谷水に頼り、橘地区は合併以前から県水道を利用しているそうです。もちろん水道基準クリアですが、南足柄市の水道水質は、いくつかの項目で小田原を凌いでいます。ちなみに県下で自前の水を使用している秦野市座間市でも、自給率はそれぞれ70%と85%。伊勢原市厚木市相模原市などの山近い市でも、ほとんどが県水道からの給水です。県水道は、相模川の寒川堰や、小田原市と同じ酒匂川飯泉堰からの取水が主です。浄水器の要らない南足柄市の水道水は、もはや自然を取り戻せない都会人が羨むお宝!清浄な水を守り、その他の生活用資材やエネルギーも、出来るだけ自給を考えたいーこれが当会が求める「持続可能な循環型社会」です。

 次の「自治体問題研究所発行ブックレット」は2市合併によい参考書

 ぜひ、ご一読を!・・・購入、貸出し、受付けます

  • 地方版 総合戦略づくりの到達点と課題―安倍「地方創生」の検証と対抗軸(2015年10月発行)
  • 公共施設の統廃合・再編問題にどう取り組む―計画づくりから本格実施へ(2016年11月)
  • みんなで創るわがまちの暮らしと自治―「平成の大合併」後の課題と各地の動き(2017年2月)

 人口減、財政難はどこでも同じ。地域の経済成長・起業意欲と人口増を競わせ、勝ち組、負け組を作る当節の「地方創生」は、つまりは行政のリストラで、地方を過疎に追い込んでいる。人口減をプラスに受けとめ、経済成長よりも人間を大事にし、持続的な地域経済を住民の知恵と力で創ろう!という大要を共感しながら読みました。には、平成合併を経験した各市の現状が、合併を拒んだ町村と比較しながら、アンケート結果などで示されています。いずれもB53050ページで、それぞれ一部200円。貸出し用もありますので、購入、借出し希望者は、佐々木まで。

 2017年 活動計画表  実施済みは細字、計画は太字

日時

内容

担当者

備考

1月

1月21日、9時~16時

マダケの竹炭やき

露木、湯山

配布した残りを加工し、販売予定。

2月

2月15日、9時~19:30

クヌギ炭やき

露木、湯山

製品の保管は湯山宅

引取り希望者募集中。

3月

3月10日、13:30-17時

総会

加藤、佐々木

竹炭販売収益から茶菓子を出した!

4

421

13:30-16

429

⒑時~

定例会、加藤宅(旧あさひ旅館)小田原市との合併を考える)

湯山さんの松ノ木沢の竹林

(オカリナその他のコンサート)

加藤、佐々木

 

湯山

伐採5年後の「明るい森」の調査と看板立ても有志で(諏訪部、佐々木)。

5

未定

浜居場城、21世紀の森の見学

 

史談会の内田先生案内

6

未定

弘西寺竹林脇、(刈りたてのタケノコを炭火で調理してみよう)

露木、清水

知恵やレシピ、用具など持ち込み歓迎

7

未定

定例会、加藤宅(旧あさひ旅館)

加藤、

 

8

未定

県の桧山林道工事、現地説明会

諏訪部

来年、遂に両端から開通する工事現場の見学

9

 

定例会、加藤宅(旧あさひ旅館)

 

 

10

 

足柄峠のブナ実生の継続観察

佐々木

2013年蒔種後の追跡

11

 

明るい森(シラカシ伐れるか?)

 

 

12

 

冬季に「明るい森」の雑木や

 

 

1

 

シラカシクヌギ等の炭を焼く

 

 

2